治らない蓄膿症(副鼻腔炎)は歯が原因?

2020/12/10

治らない蓄膿症(副鼻腔炎)は歯が原因?

 寒くなってきて、風邪によって発生した鼻の粘膜の炎症が、副鼻腔にまで広がって、蓄膿症(副鼻腔炎)を引き起こすことがあります。蓄膿症になると耳鼻咽喉科で診てもらう方は多いでしょう。炎症は抗生剤を服用することによって、痛みはある程度はおさまっても完治しないときには、実は歯が原因であることがあります。「歯性上顎洞炎」といって、上あごの奥歯の根っこの病巣などが原因で副鼻腔炎を起こしている状態です。

 歯が痛かったり、歯茎が腫れたり、咬むと歯が痛かったりすれば歯科医院に受診するかと思いますが、まったく症状がない場合もあり、なかなか完治しない副鼻腔炎は、歯が原因であることもあったりします。上あごの歯(奥歯)は根の先端が上顎洞という空洞にすごく近かったり、あるいは突き出ていたりする場合があります。虫歯や神経をとった歯の根っこの部分に病巣ができていて、そこが原因で感染している副鼻腔炎は、歯の治療をしないと完治しないことがあります。副鼻腔炎も両側である場合は、歯と関係しないでしょうが、片側の副鼻腔炎の方は、一度歯も確認していただくとよいでしょう。

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