甘い物食べると、舌のどこで味覚を感じているの?

2022/06/09

甘い物食べると、舌のどこで味覚を感じているの?

「甘いもの食べたけど、舌のどの部分で甘い味感じているんだろう?」普段何気なく食べ物を食べて味覚を感じているかと思いますが、舌のどの部分かを意識したことはないでしょう。

 

 教えられた知識では、「甘味」は舌の先っぽで感じる、「塩味」は舌の両側の前のほうで感じる、「酸味」は舌の両側の後のほうで感じる、「苦味」は舌の奥のほうで感じる、と学びました。ほんとうにそこでだけで味を感じているのでしょうか?「旨味」という味はどこで感じているのでしょうか?

 

 この考え方は、昔の考え方で、確かに感じやすい味覚の舌の部分は異なっている感じもしますが、今は「味覚は脳が感じる総合感覚である」とされています。嗅覚、視覚、触覚など他のさまざまな感覚が統合されて生じる総合的な感覚だということです。味覚は舌全体にある「味蕾」という部分で感じていて、「味は味蕾が受容し脳が感じる」ということです。そのため、香りやテクスチャー(硬軟や粘度など)、温度、色、ツヤ、形状、音、さらには、お口の状態、内臓の調子、雰囲気、気温、また食事をする際の気分や感情、過去の記憶、先入観などによっても味覚は変化します。同じ物を食べても、人ぞれぞれ味の感じ方が違うのはこのためになります。

 

 

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