子供の口腔機能発達不全症が増えている?!  ~長引くマスク生活で~

2025/06/29

子供の口腔機能発達不全症が増えている?!  ~長引くマスク生活で~

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」

 

 近年、「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」という言葉が歯科の世界で注目されています。これは、成長期の子どもたちにおいて、「食べる」「話す」「呼吸する」といったお口の基本的な機能が、年齢に応じて十分に発達していない状態を指します。

具体的には、以下のような様子が見られる場合、口腔機能の発達に問題がある可能性があります。

食べるときによくこぼす、噛まずに飲み込んでしまう

舌や唇の動きがぎこちない

発音がはっきりしない、言葉が聞き取りづらい

口がいつも開いている(口呼吸)

よだれが多い、飲み込むのが苦手

これらの症状は、歯並びや顔の発育、姿勢、さらには学習や集中力にも影響を及ぼすことがあります。

 

マスク生活が及ぼす影響

 このような「口腔機能発達不全」が増えている背景の一つとして、コロナ禍以降の長引くマスク生活が挙げられています。呼吸器がまだ未発達な子どもにとって、マスクを着けることは意外と大きな負担です。息苦しさから口呼吸が習慣化してしまうと、本来鼻で行うべき呼吸ができなくなり、口の筋肉や舌、顎の発達にも悪影響を与えてしまいますさらに、マスクをしていることで会話の機会が減り、表情を読み取る力や発音の練習の機会も少なくなってしまいました。これも、子どもの口腔機能の発達を妨げる要因となっています。

親ができるサポートは?

 子どもの口腔機能を健やかに育むためには、まず日々の生活の中で次のようなことを意識してみましょう。

1)よく噛む食事(繊維質の多い食材、固めの食材など)を取り入れる

2)姿勢を正して食べる習慣をつける

3)口を使う遊び(シャボン玉、風船ふくらまし、口笛など)を楽しむ

4)会話の機会を増やして、言葉のやりとりを豊かにする

 もし、「気になるな」と思う症状があれば、歯科医院で相談することをおすすめします。治療は口腔機能を鍛えるトレーニングや生活習慣の見直しが中心で、痛みのある処置をするわけではありません。早めに対応することで、将来的な問題を未然に防ぐことができます。

 私たちの「口」は、食べる・話す・呼吸するという基本的な生命活動を支える大切な器官です。特に成長期の子どもにとっては、その発達が全身の健康に大きく影響します。

 

 

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