嚥下(えんげ)とは? ~自然と食べているのは実は大変な作業をしている~
2025/07/05

「こんにちは。名古屋市緑区の歯医者:たけうち歯科クリニックです。」
普段、私たちは何気なく食事をし、飲み込むという行為を行っています。しかし、この「飲み込む」動作、すなわち嚥下(えんげ)は、実は非常に複雑で繊細なプロセスです。加齢とともにこの機能が低下することがあり、健康寿命に大きな影響を及ぼす可能性があります。
嚥下機能とは?
嚥下機能とは、食べ物を口に入れ、咀嚼(そしゃく)し、喉を通って食道から胃へと送り込む一連の動作を指します。咀嚼とは、口に入れた食べ物を噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて、飲み込みやすいかたまり(食塊)にすることです。この過程には、口や舌、喉、食道など多くの器官が関与し、神経や筋肉が協調して働くことで成り立っています。この一連の動作がスムーズに行われることで、私たちは安全に食事を楽しむことができるのです。
嚥下機能低下の原因
嚥下機能は、年齢とともに自然に低下する傾向があります。特に40〜50代以降になると、筋力の低下や嚥下反射の鈍化、唾液分泌の減少などが影響し、嚥下が困難になることがあります。また、加齢以外にも脳卒中やパーキンソン病などの神経・筋疾患、認知症、ストレートネック、むし歯や歯周病などが嚥下機能に影響を及ぼすことがあります。
嚥下の5期モデル
嚥下のプロセスは、以下の5つの段階に分けられます。
1.先行期(認知期):食べ物を視覚や嗅覚で認識し、食べる準備をする段階。
2.準備期(咀嚼期):食べ物を口に入れ、咀嚼して飲み込みやすい形に整える段階。
3.口腔期:舌の動きで食塊を喉へ送り込む段階。
4.咽頭期:嚥下反射により、食塊を咽頭から食道へ送り込む段階。
5.食道期:食塊が食道を通って胃へ運ばれる段階。
これらの各段階で、神経や筋肉が精密に連携して働くことで、嚥下がスムーズに行われます。
嚥下機能低下の影響と予防
嚥下機能が低下すると、食べ物や唾液が気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」が起こりやすくなります。これが原因で「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあり、特に高齢者にとっては重大な健康寿命リスクとなります。 予防のためには、日常的な口腔ケアや嚥下体操、適度な運動、バランスの取れた食事が重要です。また、嚥下機能の低下を早期に発見し、適切な対策を講じることも大切です。
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