親知らずは抜歯しないといけないの?  ~リスクを考えて抜歯しよう~

2021/12/15

親知らずは抜歯しないといけないの?  ~リスクを考えて抜歯しよう~

 親知らずをこれまでに抜歯された方も、親知らずがあるのは知っているけど抜歯していない方も、そして親知らずがあるのかどうなのかもわからない方も、親知らず抜かないといけないとわかっていても怖くてできていない方も、「親知らずの抜歯の必要性」についてお話してみたいと思います。

 親知らずは、前歯から数えて8番目にあたる歯のことになります。現在は人間の顎の退化で、親知らずが生えるだけの顎骨成長が伴っていないため、きちんと生えない方の方が多くお見えです。

 まずは抜歯した方がよい方は、親知らずの症状(痛みや腫れ)を繰り返す方です。一時的には内服等で症状改善はできますが、親知らずが感染しやすいということなので、抜歯をお勧めしております。また、親知らずが虫歯であったり、親知らずの前の歯(7番歯)が虫歯である場合も抜歯をお勧めいたします。虫歯だけ治してほしいという方もお見えですが、治しても清掃がまたよくなければ、虫歯になるので抜歯をお勧めしております。そのリスクを知った上で、もちろん虫歯だけ治すこともしておりますが・・

 また、今は症状なにもなく、虫歯でもないけど、よく食片が溜まって気になる方も抜歯をお勧めいたします。食片が溜まることで親知らずが虫歯になれば、抜歯をすればよいですが、7番歯(上も下も)が虫歯になってしまうと、抜いておけばよかったということになりますよね。

 きちんと生えていて、清掃も行えるような状況であれば、抜歯をする必要性はありません。また完全に埋まっている場合で、症状がなければ私は無理に抜くことはしておりません。もちろん、将来心配だから抜歯したいということであれば、抜歯しておくとよいでしょう。完全に埋まっていても、歯の周りの顎骨に異常がある場合は、当然抜歯が必要になってきます。

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