みなさんの中には、念入りに歯のケアをしているのに、歯が欠ける、折れる、被せ物が取れるなどのトラブルを繰り返す方はお見えでないでしょうか。そんなときに疑われる原因の一つとして、「歯ぎしり（ブラキシズム）」があります。
　ブラキシズムとは、本人が自覚することなく、睡眠中に行っている歯ぎしりだけではなく、昼中や夜間にかかわらず、無意識のうちに歯を食いしばってしまう「噛みしめ」もあります。

◆眠りのサイクルとの関連は?

　睡眠中のブラキシズムは、いろいろな要因が複雑に絡まって起こるため、その発生原因は明らかになっていません。ただ、睡眠中のブラキシズムは、眠りが浅くなるときに起きます。
　眠りの周期は、浅いノンレム睡眠に続いて、深いノンレム睡眠が現れ、その後睡眠がぐっと浅くなりレム睡眠に移行します。浅いノンレム睡眠の間は、一過性の覚醒（目覚め）が頻繁に発生しますが、ブラキシズムはこの一過性覚醒とともに集中して起こることがわかっています。

◆スプリント（ナイトガード）を使用してみましょう
　睡眠時のブラキシズムの被害を食い止めるには、スプリント（ナイトガード）があります。自分がブラキシズムをしてことは気づきません。スプリントをすることで、ブラキシズムを認識し、納得することが被害を減らす第一歩です。

戻る