歯ブラシ選びはどうしたらいいの?  ~ご自身のお口の状況に合わせたものを歯科医院で~

2023/08/15

歯ブラシ選びはどうしたらいいの?  ~ご自身のお口の状況に合わせたものを歯科医院で~

 患者様より「どんな歯ブラシにすればいいですか?」という質問はよくあります。みなさんも気になったことはあるでしょう。日々のおケアケアに欠かせない歯ブラシ。お店にはさまざまな種類があって、どれを選べばいいか迷う人も多いのではないでしょうか。一番大事なことは、自分のお口の環境に合った歯ブラシ選びが出来ていないと、虫歯や歯周病の原因となる「磨き残し」をつくってしまうことにもなりかねないのです。自分のお口の環境に合った歯ブラシ選びをしてもらえるのが歯科医師、歯科衛生士になります。ぜひ健診しながら相談・指導していただくことが一番よい方法になります。

 その上で、歯ブラシを選ぶときに見るべきポイントは、以下4つです。

  1. 毛の硬さ
  2. ヘッドの大きさ
  3. 毛先のタイプ
  4. 柄の形

1.毛の硬さ

 歯ブラシの硬さは、一般的に「ふつう」「やわらかめ」「かため」の3種類に分けられます。毛が硬いものほど汚れが落ちやすいですが、強いブラッシング圧で「かため」の歯ブラシを使うと、歯や歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。一方、「やわらかめ」の歯ブラシは、歯ぐきに優しいものの汚れが落ちにくいというデメリットがあるため、より丁寧な歯磨きが求められます。

2.ヘッドの大きさ

 ヘッドの大きさは、自分の口のサイズに合ったものを選びます。目安は前歯2本分です。大きすぎると操作性が下がり、細かい部分まで歯ブラシが届きにくくなるため、磨き残しが生じやすくなります。隅々まで磨けるようコンパクトなものをお勧めします。

3.毛先のタイプ 

 毛先のタイプはブラシの形状と毛先の形状があります。ブラシの形状は、ギザギザした「山切りカット」や、毛先が整った「平ら」なものがあり、毛先の形状は「ラウンドカット」や「超極細」といった種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

◆ブラシの形状

・山切りカット……歯の隙間の歯垢除去にはいいが、磨きにくい部分がある

・平ら……力が均一に入りやすく、どの部位も磨きやすい

◆毛先の形状

・ラウンドカット……毛先が丸くなっているもの。歯垢除去に向いている

・極細……毛先が細くなっているもの。歯周ポケットケアに向いている

それぞれ得手不得手があり、目的も異なるため、自分のお口の環境に適したものをその都度選択していきましょう。

4.柄の形

 持ち手は、デザイン性よりも、持ちやすさを重視して選びましょう。一般的には、まっすぐな持ち手のものが、持ちやすいといわれていますが、どの歯ブラシが持ちやすいのかは好みによっても異なります。ご自身で持ちやすく、効率良く歯磨きができるものを選択しましょう。

 

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