帯状疱疹はお口の中にもできる!

2024/03/21

帯状疱疹はお口の中にもできる!

 帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(いわゆる水ぼうそうのウイルス)よって起こる病気です。“体の左右どちらかに帯状に赤みを伴った水ぶくれができる”、“チクチク、ズキズキするような痛みが生じる”などの症状があれば、帯状疱疹の可能性を疑われることもあります。また、痛みは皮膚の症状に先行して2~3日前から現れることもあります。夜も眠れないほど激しい場合もあります。

 一般的には、50歳以上になると帯状疱疹にかかる人が増加するといわれています。特に、50~70歳代で帯状疱疹を発症する人が多いというデータもあります。また、80歳までに約3人に1人が発症するとも言われています。

 帯状疱疹の症状は通常、体の左右どちらかの神経に沿って帯状に現れます。多くは上半身にみられ、上肢~胸背部が約30%、腹背部が約20%です。顔面、特に目の周りに現れることもあります。

 この帯状疱疹はお口の中に発症することもあります。お口の中では、三叉神経(上顎神経または下顎神経)領域に一致して片側性に口蓋や歯肉および口唇に有痛性の水疱やびらんが多発します。お口の中にだけ発症する例はまれですので、顔など皮膚症状とともに起こるので、歯科・歯科口腔外科で診察することはまれではあります。治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止めが中心となります。

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