タバコが歯にもたらす悪影響って?

2019/09/17

タバコが歯にもたらす悪影響って?

★タバコが歯にもたらす影響とは?

 タバコが健康に悪いことは、皆さんご承知の通りではないでしょうか。お口は、毒性の強いタバコの煙に直接触れる場所。それなので、その影響も多岐にわたります。口腔がん、歯周病の重症化、外科治療後の回復の遅れを招くほか、最近は「歯のリスク」まで指摘されるようになりました。

 タバコが歯に悪さをする要因として、従来から指摘されてきたのが、タバコの有害物質による免疫機能や修復機能の障害です。例えば、歯周病の炎症は、免疫機能が邪魔されてしまって、歯周病菌をやっつけられなくなります。

★タバコで細菌がパワーアップ?!

 最近、タバコの有害物質に鍛えられて、歯周病菌やむし歯菌の病原性が強まることが、明らかになってきました。実験的に、お口の細菌に似せた細菌叢を作り、タバコエキスを垂らしてみると、歯周病菌はより攻撃的に毒素を出すことがわかりました。一方、むし歯菌もどんどん粘度の高いプラークを作って、悪玉化した細菌を保護して増やしまうことがわかりました。

★治療・予防効果アップのために禁煙しませんか。

 歯石の除去やクリーニングを受けるなどの専門家による清掃と一緒に、禁煙をすると、こうした悪玉菌もとたんに穏やかになります。禁煙によって悪玉菌が減れば、歯周病やむし歯の治療後のさいはつが減り、予防もグッとしやすくなります。喫煙をしている方なら、悪玉菌をコントロールするためには、1か月に1回のクリーニングが必須となってきます。

 

 

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