8020運動 ~健康寿命があがったのは歯が残っているから~

2022/03/16

8020運動 ~健康寿命があがったのは歯が残っているから~

 “8020”は“ハチ・マル・二イ・マル”と読み、 「8020運動」とは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。平成元年、厚生省(現・厚生労働省)と 日本歯科医師会が提唱し、 自治体、各種団体、企業、そして広く国民に呼びかけてきました。

 なぜ、「8020」という数字であるのか、 その理由は、智歯(親知らず)を除く28本 の歯のうち、 少なくとも20本以上の歯があれば、 ほとんどの食物を噛みくだくことができ、 おいしく食べられるからです。 つまり、「高齢になっても20本以上自分の歯を保ちましょう」 という主旨です。8020運動は、1989年に当時の厚生省が「成人歯科保健対策検討会」で提唱し、その後、普及のための様々な、取り組みが行われるようになりました。

 8020運動が1989年に始まってから30年が経ちましたが、8020運動が始まった頃は、10%にも満たなかった達成者が、2016年の調査で50%まで上昇しました。現在では2人に1人以上は80歳で20本以上歯があるということになります。

 先日「健康寿命」についてお話しました。令和元年の健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳で過去最高となりました。平均寿命は、男性81.41歳、女性は87.45歳で、健康寿命との差も年々縮まっています。これも健康的な歯があることも起因しているのではないしょうか皆さんも若い時から健康な歯でずっといられるように、定期的は健診(メンテナンス)をしていきましょう。

 

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